免疫力おw高めるには、まず<交感神経ー副腎系>から

2020/06/22
偏食

 心ある識者たちの分析によれば、すでにピークが過ぎ変化率が一以下になってこれから減少することを数値が示していたところで、緊急事態宣言が発令されたのだそうです。実際その通りにその放物線はその影響を感じさせない形で推移しました。

 しかし、これによって日本の経済は、決定的なダメージを受けることになりました。そして、今も羹に懲りてなますを吹くように、みんなの意識は委縮して縮こまっていない者を目の敵にして攻撃する風潮が蔓延しているようです。

 日本の感染者の六割は外国人だったと云われていますが、それを考えると、日本人はコロナに強いといえそうですが、第二波に備えて免疫力を高めておく必要があります。

 この免疫力を高めるには、よく云われるのが腸内環境を整えることです。これはこのとおりですが、ただ、これには肝心な点が抜けています。

 それは、免疫を統括しているのは<交感神経ー副腎系>なので、それをよくすることこそが、免疫力を高める最重要課題だということです。コロナの重症患者に免疫の暴走が死を早めているという事実は、交感神経系が弱って免疫を統括で来ていないことを示しているのです。

 この理解を妨げているのが、現代医学の交感神経と副交感神経はワンセットだという誤った自律神経論です。副交感神経は、魚類の時代に運動神経とワンセットで生まれたもので、内臓にしか分布していません。これに対して、<交感神経ー副腎系>は哺乳類の段階で完成したもので、全身に隈なく分布しています。これだけでも違うということが歴然としています。

 そしてその<交感神経ー副腎系>の働きは、生命が生きていけるように体内の環境を一定に保つすなわち恒常性の維持です。この「恒常性」という言葉を創ったのは英国のキャノンという生理学者です。

 このキャノンの書いた「体の知恵」という本の中で、彼は<交感神経ー副腎系>が乱された体内環境を道のように整えて恒常性を守っているかを詳しく説いています。

 <交感神経ー副腎系>は、この恒常性を維持するために、外からの悪い影響・侵入を防ぐための国境警備(皮膚粘膜の統括)、侵入者を退治する警察・軍隊すなわち免疫を統括、そして心臓―県関係や血管外のリンパの流れなど体液全般の循環の統括、及びその内容であるpHの調節のための肺や腎臓などへの指令も行っています。

 ちなみに腸管の粘膜には交感神経は分布しているのに、副交感神経はナント分布していないのです。つまり、腸管の粘膜は交感神経が統括しているのです。だから、腸内環境が悪いと交感神経の働きが悪くなって、うつになったり臆病になったりします。反対に、腸内環境が良いと交感神経が元氣になって、積極的になります。これを証明してマウスの実験も行われていますが、そこに関与している交感神経のことは触れられておりません。これが現実です。