貴乃花の元弟子であった貴の富士が、付け人に二度目の暴力をふるったということで、相撲協会から引退勧告という夢を壊す処分をくだされたことに対して、弁護士を立てて個人で異議申し立てを行ったということで、話題になっています。
相撲協会側の言い分は、一度処分を受けていながら同じことを又やってしまったので、救いようがないということのようです。本当にそうなのか?事実を整理して考えてみましょう。
今回の事件で、貴の富士が、かわいいい差別的な言辞を弄したことが挙げられていますが、このことは、事の品質から大した問題ではありません。問題は、相撲道を追求していた貴乃花部屋と、千賀の浦部屋の甘やかし構造にあります。
貴の富士に付き人がついた時に、その部屋の兄弟子から「まともに仕事が出kないし言っても治らないから何も言わなくていい」との忠告を受けたのだそうです。貴の富士は、その現実を目の当たりにして、しっかりと彼らを指導して親方に恩返ししようと考えて、いろいろ注意したが、やはり一向に改善されなかったようです。
それまでは口頭で注意していたのが、先に風呂に入った時の挨拶の仕方が悪かったので、額を手の平で叩いたようです。すると、同僚の三人とともに部屋を出て実家に帰ってしまうという実力行使の挙に出たそうです。
慌てて親方とおかみさんが行ったときに、叩かれたという額を見ると、赤くもなっておらずコブもできていなかったのですが、訴えでは、コブができて痛みが二三日続いたとの証言をしているようです。
なんで叩かれた本人だけでなく、叩かれていないほかの二人まで部屋を出たのでしょうか?貴の富士は、彼らにも注意をしていたようです。他の兄弟子たちは、彼らがわがまま放題にしていても何も言わないのに、後から部屋に入ってきた貴の富士だけが、うるさく小言を言うので、彼らは、暴力を振るわれたという特権を活かして、貴の富士への意趣返しを企てたのだと思います。
そして、貴の富士は相撲界から追放されようとしています。どちらの方が、相撲界にとって有用な存在なのでしょうか?こういうことがまかり通ったら、相撲界の将来は暗いと云わざるを得ません。