梅雨だるの番組から見えてきた副交感神経の嘘・交感神経の真実

2019/06/18
真実

 「健康カプセルゲンキの時間」という番組で、「梅雨だる」の特集をやってました。これを見て、前々から抱いていた疑問が、「やっぱりそうか!」と氷解しました。その疑問とは、交感神経と副交感神経の統括の分担を示すとされる筋電図のような折れ線グラフの中の、副交感神経の部分が、本当に副交感神経のものなのか?それは実験的に確認されているのか?単なる解釈だけではないのか?という疑問です。

 その疑問が、この番組で氷解したのは、その番組内で行われた実験を見たからです。その実験と歯、三人の被験者を普通の温度の部屋から、寒い部屋に移った時の症状と、その時の身体の状態を示す折れ線グラフを見たことd分かりました。

 その実験を見て分かったことを結論から云いますと、現代額が副交感神経としていた部分が、じつは副交感神経のものではなく交感神経のものだったという真実です。つまり、その部分も、交感神経の低い活動レベルを示すものでしかなかったということです。

 実際、骨格筋の副交感神経のレベルの活動データだとする、検査結果もあるという話ですが、これは、骨格筋には副交感神経は全く分布していないので、あり得ない話なのです。

では具体的に、検討していきましょう。まず、その番組の公式ホームページの説明を、見てみましょう!

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梅雨だるは「自律神経」と関係しています。通常人間は、寒くなると体温を維持しようと交感神経が優位になり、血管を収縮させ血圧が上がります。しかし、人によっては、交感神経が優位になる事がきっかけで不調になります。

・「頭痛」
交感神経が優位になった時に、脳の血管から痛み物質が漏れ出す事が原因で頭痛につながります。

・「古傷」
古傷が痛む場合は、治ったと思っていても、痛みの神経が敏感になっているかもしれません。その場合、古傷と交感神経が異常なつながり方をしている可能性があるため、寒さで交感神経が優位になると、痛みを感じやすくなります。

・「眠気」「だるさ」
交感神経がうまく働かないと、寒い場所で血管を収縮させる事ができず、体温が下がってしまいます。すると眠くなり、倦怠感や無気力といった「だるさ」につながります。

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 折れ線グラフの図を入手できなかったので、分かりにくいのですが、説明しますと、頭痛と古傷の痛みが生じた二人の場合は、寒い部屋に移ると、折れ線グラフが上昇し、これを交感神経が興奮したと説明していました。これに対して、最後のダルさと眠気の人の時だけ、折れ線グラフが上昇せず低迷したまま副交感神経の領域に止まっていました。その結果としてだるさと眠気が出てきました。

 この事実に対する番組内の先生の説明では、熱が外に逃げて体温が下がってだるさや眠気が出てきた、ということでした。つまり、副交感神経と交感神経のスイッチの切り替えがうまくいかなかった結果だということのようでした。

 しかい、この説明には無理があります。交感神経と副交感神経とは、別々御処に存在する神経ですので、ある点で副交感神経のスイッチが切れて、交感神経のスイッチが入るということが起きれば、連続性として表現されている折れ線に何らかの痕跡が残るはずですが、それが見当たらず連続性のままにしか見えません。

 それは何を意味するかと云えば、この折れ線グラフはすべて交感神経の活動のレベルの変化を示すものだということです。そう考えると、三人目のダルさと眠気を訴えていた人の、副交感神経の活動領域だとされている部分が、他の二人のものよりも異常に低いまま寒い部屋に入っても上がらなかった理由が説明できるようになります。

 すなわち、その折れ線グラフは、交感神経が弱ってまともに働いていなかったということを示しているのです。つまり、副交感神経から交感神経への切り替えスイッチが入らなかったということではなく、交感神経そのものが、初めからまともに働いていないので、寒い部屋に入っても、皮膚を閉じて冷えが入ってくないようにできないだけでなく、血管を収縮して奥にしまうということもなされずに、熱が外に逃げて体温が低下していって、だるさや眠気が襲ってきたということだと思います。