何で日本が、こんな低レベルな人治国家風になってしまったのか!

2018/08/30
宮川

 今、ワイドショーをにぎわしている体操協会の宮川選手と速見コーチに対するパワハラ問題は、同じく世間を騒がせたレスリング・ボクシング・アメフト問題と、全く同根の問題です。その同じ根というのは、日本のスポーツの指導者とりわけ協会のトッポに座っている者には日本の国家が全くなく、自分しかないということです。その意味で、アジア大会のバスケの四選手と同列です。

 かつての日本は、世界で唯一、ヘーゲルの学問的国家論の理想とする<人倫的国家第一主義>をものの見事に実現して見せた国でした。日本は、そういう高等な国家だったから、科学技術力にまさってはいても、人種差別滝植民地奴隷主義という低劣な段階にいた欧米列強の、日本に対する人種差別的いたぶりにもめげずに、たった一国で敢然と戦いを挑み、やぶれたりとはいえども、それまで当たり前のように存在していた人種差別的植民地奴隷主義体制を崩壊させ、世界の常識を人種差別を当たり前でなくさせるという、世界を大きく変える歴史的偉業を成し遂げたのです。

 そのかつての日本が実現していた、<人倫的国家第一主義>は、各界の指導者は云うに及ばず、国民の一人ひとりまでもが、<人倫的国家第一主義>を貫き通す生き様をしていたのです。日本国民である誇りをもって、公を優先して私は控える分別を持ち、公明正大、強きをくじき弱きを助ける気概をもっておりました。

 それが、最近の日本はどうでしょうか?政治家は、野党は言うに及ばず与党の政治家でさえも、敵国から鼻薬をかがされて、日本の自立を妨げるために憲法改正を妨害し、教育の模範であるべき文科省の役人が、管理売春の巣窟に足刺激通い、裏口入学というワイロを平気で受け取る始末です。

 件のスポーツ界では、自分の云うことを聞かない者は、たとえオリンピックの金メダル候補であろうと平気でつぶそうとする、隣国の遅れた人治国家の人間のようなことをすることが横行し、その周りにいる人間も、強きに尻尾を振って平然と弱きをくじいている始末です。

 その点、18歳というわかさでありながら、そういう理不尽な強きに完全と立ち上がって、敢然と戦いを挑んだ宮川選手は、実に大したものです。大和魂の塊であり、是非とも彼女の金メダルとりを応援したいものです。