西日本の大災害も熱中症も、根は同じ強靭化の意味が分かっていない

2018/07/13
西日本

 今度の、気象庁が異様な形で警告を発していた西日本の前代未聞の集中豪雨、による激甚災害について、青山繁晴参議院議員は、政府に激しい怒りをぶつけていました。というのも、前年の北九州に起きた同じような災害が発生した折にも、国会で政府に対して質問して、国土交通大臣から「国土強靭化計画に基づいてすみやかに対処する」という言質を得ていたにもかかわらず、一向に実行に移されていなかったからです。

 この問題の大本は、民主党政権時代に、インフラ整備の予算が大幅に削られ、それに加えて緊縮財政を推進する財務省の日本弱体化計画によって、これに対する対策が全然進められなかったからです。これに対して、識者からは、これこそ国債を発行して一気に進めるべきであり、それは、その恩恵を直接享受する次の世代の人々にも、必ず納得してもらえるはずであり、何よりもデフレ脱却にも大きな効果を発揮するはずで、まさに日本の強靭化にも一役買うこと必定だ、との痛烈な批判がされていました。

 これは、人間の身体で云えば、弱っていた皮膚が、気候の激しい変動によって破られて組織が壊死させられてしまった状態、と同じことなのです。ですから、これは、通常は考えられないことですが、そういうバカげたことをやっていたということなのです。じつは、そういうバカげたことを、人間の身体に関してもやっているのです。それが熱中症対策です。つまり、西日本の大災害は、熱中症と同根だということです。

 熱中症に対する、「人体強靭化計画」は、交感神経を強靭化することなのですが、人体は、交感神経と副交感神経の二つの自律神経によって調節されているという、現代医学の誤った常識によって、交感神経の強靭化などとんでもない、交感神経は緊張・亢進させては体に悪い影響を及ぼす、というような、触らぬ神にたたりなし、といった誤解が、防ぐことのできる熱中症を、みすみす蔓延させてしまっているのです。

 熱中症の予防には、皮膚の交感神経を鍛えるのが一番です。それには、水かき元氣療法や、皮膚の乾布摩擦、冷水と温水とを交互に浴びることをお勧めします。