回り道でも治未病の王道を突き進んでいこうと天寿堂整復院

2018/06/11
天寿堂

 現代医学の技術の進歩は目覚ましく、正直うらやましい限りです。たとえば、テレビで見ましたが、脊柱管狭窄症で肥厚した黄色靭帯が神経線維を圧迫して、手すりにつかまらなければ歩けなかった人が、手術後は捕まらずにスタスタ歩いているところをやっていました。

 その手術も進歩して、局所麻酔で、一センチにも満たない小さな切り口から内視鏡を入れて、その内視鏡の筒の中から通したハサミで、神経を圧迫していた黄色靭帯を切り取っていく様を、テレビでやっていました。時間も一時間程度でした。

 この手術で切り取った黄色靭帯というスジは、本来、神経や血管などの組織を守るために存在しているものですが、それが本来の働きを失って、肥厚して本来の任務とは反対に、神経を圧迫して痛みやシビレの原因になってしまっている、というのが脊柱管狭窄症です。

 治已病の現代医学は、圧迫している異常化した靭帯を取り除いて症状を解消しますが、治未病を信条とする天寿堂整復院は、異常化した筋そのものを、元の状態に戻そうとします。本当に異常化してしまったスジは、そう簡単には元に戻ってくれませんので、痛いし、時間もかかって大変です。回り道で大変ですが、それが医療の王道だと思いますので、これからも、その道を追究していこうと思っています。