ストレスでおかしくなった体を治す時に出てくるピリピリの意味

2018/04/27
ぴか

 ストレスの凝りによって、全身の痛みとシビレで夜も眠れなくなったり、腹痛が取れなくなったり、潰瘍性大腸炎になったりと、現れてくる症状はいろいろありますが、治っていく過程で共通して現われて来るのは、ピリピリとかチクチクとかいう神経症状です。

 これは一体何なのか?というのが、今日のテーマです。ストレスにさらされると、人間の身体は、交感神経が防御的にスジのネットワークの粘着性を増して、スジが固まってしまいます。それが異常に強かったり、長く続いたりすると、固まったスジが元に戻れなくなってしまうことは、すでに紹介しておいた通りです。

 それを治そうと、治未病の治療を施しますと、不思議なことに体中に、ピリピリと云った神経的な感覚を感じることが多くあります。これは一種の漏電現象です。つまり、神経の命令を伝える電気信号が、正規のルートを通れなくなって、外部を伝わろうとする現象です。

 これが治療によって、治ろうという気が強くなってから起きてくることを考えますと、交感神経が、固まったスジをほぐそうとして、電気信号を送っても、肝心のスジ自体が固まってしまって、その電気信号を受け入れられなかったり、内部に浸透できなくて、起きてくる現象と考えられます。

 ですから、私は、身体にこのような反応が起きて不気味に思い、不安に思っている患者さんに、これは、体が一生懸命自分の身体を元の状態に戻そうと、頑張っている証拠ですから、ガンバレ頑張れと、応援してやってください!とアドバイスします。