天珠医学が説く独断と偏見の脊柱管狭窄症って何?

2018/04/26
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 前の記事では、脊柱管狭窄症からくる<めまい>をとりあげましたが、今回は、そもそも脊柱管狭窄症とは何か、どうしてそういう現象が起きるのか?それを治すためにはどうしたらよいのか?について考えてみたいともいます。

 脊柱管というのは、背骨に保護されるように囲まれた脊髄神経が入っている容れ物です。それは、背骨だけでなく、背骨と背骨をつないでいる、柔らかいけどしっかりしている、ひも状の靭帯というスジにも、囲まれて守られています。その脊柱管が狭くなって、中に入っている脊髄神経が、圧迫されて色々な神経症状が出るようになったものを、病的な脊柱管狭窄症といいます。前の記事で取り上げた、<めまい>を引き起こす脊柱管狭窄症の場合は、足の感覚神経が働かなくなるという症状が出ていました。

 問題は、どうして脊柱管が狭くなってしまうのか?ということです。それは、脊柱管を守るために周りに存在している靭帯というスジの状態が、悪くなり、太くなり、硬くなって脊柱管を外側から圧迫するようになることです。つまり、その周りのスジが、本来のはたらきとは真逆のことを、してしまうようになることです。ストレスを感じながら長時間、座って仕事をすることを長年やり続けていると、スジの状態がそうなってしまうことが多いのです。

 ですから、脊柱管狭窄症の主な症状は腰痛ですが、その多くは、脊柱管が狭窄したことによるものではなく、スジ自体の状態が悪くなってしまったために、動き始めなどに、スジがその動きに対応できずに、スジがその動きに対応できるようになるまでの間、痛みが生じるのことになるのです。ですから、その治療は、スジを本来の仕事ができるように、元に戻してやることなのですが、これがなかなか大変な作業です。ストレスがスジに影響を及ぼしている場合は、スジの粘着性が増してスジが強固に固まってしまうので、なおさらのこと治りにくくなります。

 しかし、時間はかかっても、スジの状態を元に戻すことは可能です。ですから、そのことを信じて続けることができれば、必ず治すことができます。