〔原因不明の異常な腹痛を治して、今日の治療も正に神業でした!と。〕

2018/04/20
鎖

 ひどいストレスにあって、肝臓も腎臓も患い、昨年の12月からひどい腹痛・腰痛が断続的に続くようになって、医者に行っても原因も分からず、したがって、手の施しようもなく、しかし、肝心の腰痛・腹痛の方は、少しも治まっていく気配が見られず、不安が募るばかりであったところで、天寿堂を紹介されて藁をもすがる思いで受診された方。最初に見た時は、眼の周りの瞼が充血して赤くなっていて、痛みと不安感・絶望感で憔悴しきった状態でした。

 そこで、治療を始める前に、「この治療法はもともと重症の内臓病を治すために生まれた治療法ですから、この症状にあっていると思いますから安心してください。ただ、薬を使わずに自分の力で治るようにするものですから、すぐにパッと症状が取れるものではなく、はじめはまう本人の治る力を働くようにすることがメインになります。自分で治る力が目覚めてくると、悪い処を自分で治そうとしていろいろな症状が出てくるばあいがありますので、その点は覚悟してください。信じていただければ、必ず治るようにいたします。」という説明をしました。

 人間の身体は、ストレスに遭遇すると、心が揺さぶられて交感神経もそれに影響を受けて、防御的にスジのネットワークの粘着性を高めて身を固くします。そういう状態が長く続くと、固まった身体は、元に戻れなくなってしまって、それが神経を締め付けたり、刺激したりして痛みを発症するようになります。このケースのその一例です。

 幸い天珠療法には<辛苦(心苦)の歪み一切奇妙>という、とっておきのストレスの凝りを取る秘術がありますので、こういったケースにも柔軟に対応できます。まず、その<辛苦(心苦)の歪み一切奇妙>で、ストレスの大本の凝りを取り、腹診にもとづいて弱っている肝臓と腎臓を整えたのですが、下腹部の一点の痛みがどうしても取れませんでした。

 その位置から、これは下腹腔神経叢(下腹部の神経のターミナル)にスジが癒着して痛みが出ているのではないかと思い、<土台の歪み一切奇妙>で足の神経を通じて揺さぶりをかけてみると、見事に奏功してその痛みは消えました。

 すると今度は、上腹腔神経叢の方に痛みがはっきりしてきましたので、はじめは手の活点でほぐそうとしましたが、取れなかったので、首から内臓に行っている迷走神経の硬くなっているところをほぐしてやると、その痛みは消えました。

 これによって、いつもの腹痛はかなり改善されたのですが、ストレスによるスジの凝りは頑固ですから、現在も一進一退ですが、着実に快方に向かっています。