顔面神経麻痺の後遺症ースジのこわばりの連鎖

2018/04/09
こわばり

 顔面神経麻痺を患って、見た目は分からないまでに回復したのですが、まだ見た目では、額のしわが左側だけよらない後遺症が残っていました。しかし、本人の自覚としては、額から耳の前をとおって顎に至る三日月ラインにこわばりを感じ、さらに耳の下から首筋が引きつっているようでした。

 治療は、その三日月ラインにそって置き鍼をしながら関係する手足のかってんを治療して、全身のスジのネットワークをほぐしていきました。鍼を取り除いて、周辺をほぐしていくと、やはり、耳の下のスジの塊が一番大きく硬くなっておりました。ここは顔面神経の本管が通っているところですので、顔面神経麻痺治療の鍼の一番重要な治療ポイントです。

 この現象は、この方に限らず、顔面神経麻痺に罹った人のかかりやすい後遺症だと思いますので、それを予防する処置を、減免神経麻痺の治療のプログラムに取り入れていく必要があると痛感しました。