〔リハビリ革命を起こすポテンシャルを持つ元氣療法〕

2018/03/25
かち

 脳梗塞を起こして左半身不随になりながらも頑張って仕事に就き自活していた方が、心臓の冠動脈がつまって血流が途絶えそうになっていたためにバイパス手術を受けて、さぞや血流が良くなって元氣になったかと思いきや、一か月以上もたつのに調子が悪く前のように歩けない、とこぼしていました。足の感覚がなく踵の骨で何とかバランスを取りながらフラフラしながら歩いているという話でした。

 私は、神経とスジの働きが元に戻っていないのではないかと思って、両足に水かき元氣療法と運動経絡元氣療法を施すこと約五分。それから、すぐに起きて歩いてみてもらいました。すると、先ほどとは見違えるように、大股で力強く、しかも滑らかに足を出して歩くではありませんか!
「さっきとずいぶん違いますね!」というと、
普通に戻った!
凄いね!
と驚いていました。

 その後、或る用事で一緒にバスに乗っている時に、
こうやって座っていると、
いつもは手の指が曲がってきて固まってしまうのに、
今日はそれが起きない!
と嬉しそうにしていました。

 胸に大きな手術痕ができておりましたので、胸から手にかけてのスジのネットワークが縮んできて指が曲がってしまうのだろうと推察しました。
 それに対して、末端からほぐす元氣療法と、胸から恥骨をほぐす<皮膚病一切奇妙>がうまい具合に功を奏して、スジのネットワークが異常に縮むのを防いだのではないかと想像しました。

 私は、交感神経とスジのネットワークを整えるのに威力を発揮する元氣療法は、リハビリの世界でも革命を起こすほどのポテンシャルをもっていると思っています。リハビリにおいて何が運動の復活を妨げ、強烈な痛みの原因なのかは、硬化したスジを伸ばす時のスジの痛みだと思います。そのスジを統括しているのは交感神経です。ですからまず交感神経を良くしてから硬化したスジを伸ばしていくのです。これによって伸びる時間が短縮し、かつまたすぐ縮んでしまうということもなくなるはずです。