交感神経が細くなり狂わされて退化しやすい理由

2018/02/20
暗い

 前回、交感神経が異常化しやすい第一の理由は、交感神経が、わがままな感情と、自分の本能としての使命との、板挟み・葛藤を内部的に抱えているところであるからだ、ということを述べました。

 じつは、肩こりの真の原因は、これなのです。また、自己免疫という免疫の狂いも、じつはこれなのですが、誰もそのことが分かっていません。学生時代はインフルエンザに罹ったことがなかった人が、会社に入ってストレスを一杯かかえるようになって、インフルエンザにかかるようになってしまったという人がいます。この方は、免疫自体には問題がなく、むしろ強い方だったようですが、それを統括する交感神経がストレスによっておかしくなって、結果として、その統括下にある免疫自体もおかしくなってインフルエンザに罹るようになってしまったと思われます。

 統括ということは、このようにマイナスの影響を与えてしまうこともあるのです。たとえば、良い選手がそろているプロ野球の球団でも、監督が悪いと勝てなくなってしまう、というのと一緒です。それほど統括の影響力は大きいのです。これは良い方に発揮されればよいのですが、悪い方に発揮されてしまうこともあるのです。ストレス社会と言われる現代の人は、まさにその交感神経の狂いによる悪い方の統括にさらされている人が多いから、交感神経が退化してきている現実となってしまうのです。

 社会を変えることは大変なことですから、せめて自己防衛として、交感神経をしっかりと育て、日ごろから意識的に鍛えておくことが必要となるのです。