小さな女の子のインフルエンザの後遺症

2018/01/26
インフ

 インフルエンザにかかって治った小さな女の子。足が氷のように異常に冷たくなっていました。普段接しているお母さんも、これは普通ではないと感じていたようです。調べてみますと、鼠径部の健康腺から両足の太ももの前の筋肉が異常に硬くなっていたことと、背中の肩甲骨の間の右側のスジが硬く張って背骨と肩甲骨の間が異常に狭くなっていたことが、特に目立っていました。

 健康腺から太ももの前の筋肉の硬化は、大腿神経と大腿動脈が通っているところなので、足先が異常に冷える大きな要因となることが考えられます。そこで私は、時間をかけてほぐれるまで徹底的にほぐしましたのですが、なかなかに手ごわくてなかなかほぐれてくれなくて浮浪しましたが、何とかほぐしました。

 背中の方は、あまりにもひどいので、お母さんを呼んで、その硬さと骨が右側に寄っていることを、触って確認してもらいました。そしてそれに加えて私は、「このように顔を右横に向けている場合は、通常は骨が反対側の左側によるものですが、この通り右側の方が狭くなっているでしょ。これは相当に歪みがひどいということです。」と説明しました。

 それから、右側の背中の硬く張ったスジをほぐしていって、何とかフッと解れる瞬間を掴んだので、また触ってもらいました。「どうですか先と変わったでしょ?」と言うと「本当ですね。柔らかくなって広くなりました。」との返事でした。

 治療が終わって起きるように促しても、その小さな女の子はぴくっともしませんでした。ぐっすり眠ってしまっていました。硬かったので、かなり強く圧したので、相当に痛かったはずですが、眠りこけていたようです。

 この背中の凝りは、インフルエンザと戦った免疫を統括する交感神経幹の凝りです。多くの子供たちがインフルエンザに罹っていますのが、この子のように、その後遺症ともいえる交感神経幹の凝りが残ってしまった子が、少なからずいるのではないかと思いますが、そのケアは一体どうなっているのでしょうか・・・??