鼠径ヘルニア、インフルエンザの熱でまた飛び出した!

2018/01/20
また

 飛び出しが小さくなってきていた女の子。インフルエンザにかかってしまって、熱を出した時、またもとのように大きく飛び出していたそうです。治ってから来院した時に体を診てみると、案の定、交感神経幹の周りと、腰のスジがつまって硬くなっていました。それで、今日はやけに背中の上部と腰が硬くなっていますね、とお母さんに話しましたところ、じつはと、その時にはじめてインフルエンザに罹ったこと、また大きく飛び出したことをお聞きしたわけです。

 折角スジのネットワークの歪みが少なくなって、鼠径管のすき間が小さくなってきていたのに、インフルエンザに対する防衛反応で、スジが硬くなって歪みがまた大きくなり、結果として鼠径管のすき間も大きくなってしまったものと思われます。

 しかしこれは一時的なもので、またスジのネットワークの歪みを取り除いてやればよいだけのことですから、そんなに心配はなさそうです。むしろ、これがあったためにかえって治りが早くなることも考えられますので、引き続き注視して言いたいと思います。