インフルエンザに罹った人の治療やはりポイントは交感神経幹

2018/01/19
交感神経幹

 かかりそうもない人がインフルエンザにかかってしまい、どうしたらよいかアドバイスを乞うメールがあり、水かきと合谷および胸腺を活性化するようにアドバイスしました。何とか熱も下がり、落ち着いたものの、背中と腰の痛みで眠れないということで来院。

 聞いてみると、病院でタミフルを処方されて飲んだので、熱が下がったのがどれによるものなのかわからないとのことでした。ただ合谷は痛くて効いた感じがしたそうです。治療して分かったことは、背中の交感神経幹の周りが硬くなりすぎて、それをほぐすために痛みが発症したものの、あまりにも硬くなりすぎていたため、取れずに何時までも痛みで眠れない状態が続いていたようです。

 そもそもかかりそうもない人がインフルエンザにかかった原因は、免疫の元締めの交感神経幹が硬くなりすぎて、防衛力が著しく低下したためと考えられます。タミフルはインフルエンザウィルスの増殖を抑えるものだそうですから、肝心の交感神経幹を治すものではないので、熱が下がった後も強烈な背中の痛みはとれなかったわけです。その意味では熱がもっと長く続いた方が良かったのかも知れません。なぜなら風邪の熱は交感神経の自浄作用ですから、その熱で交感神経の状態を良くする働きがあるからです。

 その交感神経幹の硬結は指だけでは取り切れず、やむを得ず針を使いましたが、やはり針はよく聞きます、最後は交感神経幹の近くの背骨がボキボキボキと気持ちよく鳴ってほぐれました。