ちょっと触れただけで痛むお尻の痛みを何とかしたい!

2018/01/05
カチカチ

 アトピー性皮膚炎が治って受験勉強を頑張っている中学生の男の子。ぎゅう詰めの塾の教室でじっと六時間も座りっぱなして勉強しているのだそうですが、腰からお尻にかけてチョッと触れただけで飛び上がるほどひどくなって、私のところに駆け込んできました。

 まず、仰向けになってもらおうとすると、お尻がベッドに触っただけで痛むので、とても仰向けにはなれないというので、やむを得ず横向きから始めました。このように患部はとても触れませんから、どうなっているかも確認することもできません。しかし、それでも、その異常な痛みは何とかしてあげなければなりません。幸いなことに、健康腺療法から発展した天珠療法には、野中先生の「治は遠でごわす!」という鉄則がありますので、あえて患部を触れなくとも治す術はいくらでもあります。そこで、手足の末端にどのような異常があるか探ってみますと。

 その原因と思われるものが二つ見つかりました。一つは、左足の薬指の足の少陽胆経の筋のネットワークの指の部分が異常に細くなっていてしかもとても突っ張っていて、いくらほぐそうとしてもビクともしませんでした。これは尋常ではないぞと思い、同時にこれだ!これさえほぐすことができれば、痛みは必ず和らぐはずだと確信して、ほぐれ始めるまで、根気強く辛抱強く働きかけ続けました。

 やっと変わり始めて手ごたえを得たので、痛むお尻に触れてみますと、今度は触らせてもらえました。そこで仰向けになってもらうと、今度は無事仰向けになることができました。仰向けで手の指を調べていると、右手の薬指の少陽三焦経の経絡の筋のネットワークの指の部分が、左足と同様の状態になっていました。これが二つ目です。こちらもしっかりとほぐして全身を整えて治療を終えました。はじめはどうなるかと正直心配でしたが、何とかなったなとホッと致しました。

 本人も痛みが三割ぐらいに減ったので、治りそうだと喜んでいたそうです。ところが、翌朝になると痛みが強くなって動けなくなってしまったそうです。予約の時間頃に母親から電話があってその様子を聞いた私は、今回はだいぶひどいので、治るためにはどうしても潜り抜けなければならないのですが、落ち着いたらでいいですよ。説明すると、安心したようでした。来院したときには、痛みもだいぶ引いて、すぐにベッドにあおむけになれましたし、全体的にだいぶ良くなっておりました、唯一残っていたので踵の下にスジの硬い塊が、あったことに気づいてほぐして治療を終えて、大丈夫何とななりそうだよ!と励ましました。