冷えむくみに肩甲間部の背骨の上に温熱シートを貼るは大正解

2017/12/07
ふくらはぎ

 今朝、テレビ朝日の「グッドモーニング」で<冷えむくみ>についての特集をやっていました。普通浮腫むというのは、血流が過大になって、処理しきれなくなって浮腫む、言ってみれば洪水のようなものですが、冷えて血流が悪くなって浮腫むとは、これ如何に?

 そこのところの説明が、ありませんでした。つまり、「寒くて血管が収縮(運動不足) → 血流が悪くなる → 身体が冷える→ 身体がむくむ → 身体がだるくて動かなくなる → 寒くて血管が収縮(運動不足)」という悪循環に陥って「冷えむくみが長期化すると身体に様々な悪影響を及ぼします。」という説明はありましたが、身体が冷えるとどうして浮腫むのか、については残念ながらありませんでした。

 では天珠医学では、それをどのように説明するのでしょうか?循環というのは、循環して初めて正常な状態が保たれるものです。i行って戻って初めて循環と言います。ですから行きばかりで戻りが悪ければ、当然浮腫みます。では、行きも戻りも悪ければどうなるでしょうか?それでも細胞は代謝しなければなりませんので、これも次第にゴミが溜まって浮腫んでしまうことになります。

 アンケートでは男も女もふくらはぎに冷えむくみを感じている人が、一番多かったのですが、このふくらはぎの冷えむくみを取る対策は、出色でした。それが以下の説明です。
「温熱シートを身体に貼ります。場所は、ふくらはぎでもいいのですが、オススメの場所は「背中の肩甲骨の間」です。ここは、筋肉、脂肪が薄く、心臓に近い場所です。効果的に血流を良くさせるので冷えむくみが改善されます。」

 ただこの説明も、肝心なことが抜けています。耳にタコでしょうから、もうお分かりですね。そうです。循環を統括している<交感神経ー副腎系>の中枢である交感神経幹を温めて、その働きを良くするから、ふくらはぎに直接貼るよりも、根本的な効果を期待できるからです。

 それに加えて、背中とふくらはぎは、太陽膀胱軽という経絡のスジのネットワークでつながっていますので、そのつながりからもふくらはぎのスジの状態が改善され、むくみが早く取れるのです。というのは、

 むくみの本当の実態は、細胞の直接の環境となるリンパ液を保持するスジの働きが悪くなって、リンパ液を保持しきれなくなってあふれたものをむくみというからです。血管内の血流だけでなく、血管外のスジの中を通るリンパ液の流通を含めて循環というのです。その循環をすべて一元的に統括しているのが、交感神経幹なのです。

 ですから対策として挙げられていた、
冷えむくみ改善体操
朝、起きたら布団やベットの上で行います。
<やり方>
(1) 仰向けになり天井を押す感じで両手・両足を上に伸ばす
  この時、下腹に力をいれる
(2) この状態で小刻みに20秒間振る。これを4回繰り返す」

 これも大事な点が抜けています。それは交感神経幹の働きを良くする運動です。それがしっかりとプログラミングされているのが、天寿堂推奨の<寝床で行う天珠体操>です。