広尾の天寿堂の整体録:薬指だけネイルの飾りを載せられない理由

2017/11/21
ネイル

 きれいにネイルしている指を治療している時、左手の薬指だけ先端が異常に太く硬くなっているので、ここケガしたことあるのですか?と聞くと、そういう覚えはないけど、その指だけどういうわけか爪が弱いので、他の指みたいにいろいろな飾りを載せられないの、というので見てみると、たしかにその指だけ載っていませんでした。

 この話を聞いて私は、それは多分治せるだろうと思って、薬指と関係の深い肘の部分を圧しました。するとものすごく痛がりましたが、想定済みでしたから、平然と治るまで押し続けました。取れた!という感触を得て、先ほどの薬指の先端を診てみると、太く硬くロボットの指みたいになっていたのが、先端が細い人間の指に戻っていました。

 どうです?触られた感触がさっきと違うでしょ、と相槌を求めると、ええ全然違う、と驚いていました。指を軽く引っ張ると、その指だけポキっとなりましたので、今指が鳴ったでしょ、これはスジと神経が良くなった合図ですから、もう大丈夫ですと安心させてやりました。

 引っ張って指が鳴るのは、凝って縮んでいたスジが一気に伸びる音です。凝りすぎて神経も鈍くなっている時や、凝っていない時は鳴りません。凝ってスジが縮んで神経の働きが残っている時には、ぽきったおなって、鈍くなっていた神経も目覚めるのです。ですから、指が鳴るということは良いことなのです。私は治療が効いたか聞かなかったのかの判定の一つの材料にしています。