広尾の天珠整体のの説くいびき対処法ー人間にとって良い睡眠とは

2017/11/15
呼気

 たけしの家庭の医学とい番組で、脳の神経細胞の死滅を引き起こす低酸素状態の原因となる、いびきを防ぐ睡眠のとり方をやっておりました。機器をつけて睡眠中の酸素濃度を測定して比較すると、その違いは一目瞭然という内容でした。つまり、普段通り仰向けでいびきをかきながら睡眠すると、一時間以上も低酸素状態が続くのに、その睡眠法で寝た場合には10分程度しかなかった、という結果でした。

 その睡眠法とは、横向きにして抱き枕を使用して負担を軽くして寝る方法でした。そして、このようなすばらしい結果をもたらした睡眠法が、人間の睡眠法として優れたものであるということが分かった、というのです。

 しかし、私には、果たしてそれで良いのかという疑問が残ります。横向きはあくまでも病人にとって楽な姿勢という条件付きのものであって、普通の人間の睡眠の普遍的な姿勢と言ってよいのか?という疑問です。実際、仰向けで寝ても、いびきをかかない人が大勢います。しかし、あの番組を見た多くの人は、おそらく横向きで寝るのが良いのかと、早速抱き枕を買ってくると思います。そうなったら、日本人の姿勢が悪くなり、猫背の人が増えるのではないかと危惧されます。

 問題は、いびきをどうとらえるのか?ということがとても重要だと思います。番組では、仰向けだと舌が降りて気道を狭くするので、その狭いところを空気が通る時に粘膜や声帯などが震えていびきが起きるとして、仰向け自体に問題があるかのような説明がされていました。

 この説明には、肝心な点の説明が欠落しています。それは、必要な酸素が確保できないから、それを確保しようと大呼吸運動が起きるので、いびきになるという点です。たとえ気道が狭くなっていても、必要な酸素が供給されればいびきは起きません。ですから、狭くても、その部分が呼吸運動に参加して必要な時に広がれば、いびきは起きません。このことは天珠整体では実験済みの事実です。

 以前にも紹介したことがありますが、講習会に参加していたある主婦の方が、ご主人のいびきを、その方法で一晩ピタッと止めたことがあるのです。その方法とは、吐くときのいびきの場合には、肺経のツボに指を当てるだけです。いびきの大呼吸運動をしている時は、それだけで呼吸運動をなまけていびきの原因になっていたところが、すぐに呼吸運動に加わるようになって、いびきという大呼吸運動が、普通の寝息の呼吸運動に変わるのです。
 ちなみに、吸うときのいびきの場合には、腎経のツボにそっと指を当てているだけで良いのです。それだけで嘘のようにいびきが消えます。

 現代医学はいびきというと咽喉しか見ませんが、いびきは全身の大呼吸運動なのです。だから疲れて途中休んで無呼吸になるのです。ですから、全身的な体の歪みを整えることこそが、根本的な解決の道なのです。そうすれば、人間本来の睡眠の姿勢である仰向けの姿勢をとっても、いびきをかかなくなります。人類の長い長い歴史において標準の睡眠の姿勢は、仰向けであったはずです。それには、それなりの立派な理由があるのです。それは、横向きは動物の姿勢であり、仰向けは人間の姿勢だということです。