広尾の天珠整体の真骨頂なぜ風邪が治りきらずぶり返すのか?

2017/11/14
風邪

 10月はボロボロでしたというので、どういうことかよく聞いてみると、風邪が治りきらず何度もぶり返して微熱が続いたとのことでした。病院で薬を貰って飲んで熱は何とか下がったものの、体調自体が良くない状態が続いているということでした。

 そこで、頭頚部を触ってみると、驚いたことに凝りが全然ありませんでした。頭の骨の直下にスジの塊ができているだろう、と想像しながら触ったので本当にビックリしたのです。これは首も同じでした。柔らかく弾力性のあるスジがあるだけで、これは良い状態ではないか、と半信半疑でした。

 次に、足の踵を触ってみますと、こちらも驚くべき光景が広がっておりました。踵の表面にシコッたスジの塊がびっしりと覆って固まっていました。これは、私にとって初めて体験する光景でした。これはひどいと、そここびりついたスジの塊をはがして普通のスジに戻していきました。

 次に驚いたのは、足の付け根の鼠径部の健康腺が癒着して固まっているその硬さでした。これはひどいとそこも徹底的にほぐしました。ほぐしながら、治りきれなかった理由が良く分かった気がしました。それをほぐしてから、また首を診てみると、今度は首の奥に固まったスジが浮き出てきておりました。やはり隠れていたか!と正体を現したスジをほぐしていきました。

 最後に背中の交感神経の中枢のある上部の背骨の両脇を見てみると、案の定、非常に硬くなっておりましたので、これは手では無理だと判断して、鍼を使ってほぐしました。

 風邪は、交感神経とスジのネットワークの自浄運動ですから、その交感神経とスジのネットワークの要と言える重要な拠点が、このようにがっちりと固まってしまうと、その自浄運動も充分にその効能を発揮できずに、中途半端に終わって治りきれなかったのだと思います。