〔天寿堂の整体では、椎間板のヘルニアを骨と骨をつなぐ靭帯の拘縮を太い鍼でバラシて治します〕

2017/11/08
ヘルニア

 以前腕のひどい痛みとシビレが続いて医者に行ったところ頸椎の椎間板ヘルニアが神経を圧迫しているとの診断を受けて、一週間後の最終診断で手術が決まるという方から、何とかならないかという依頼を受けて治療したことがあります。その時の私の見立てでは、この頑固な痛みやシビレの原因は、ヘルニアのせいではないからヘルニアを治しても良くならないということを説明したうえで、とりあえず手術を回避するためにヘルニアを治しましょうということになりました。

 一回目に鍼をしたときには、人体の拘縮があまりにもひどく鍼が入りませんでした。それでやむをえず表面をチクチク突いてその日は終了しました。次の日にまたその人体の拘縮をとる鍼をすると、前日とは打って変わって鍼が引き込まれるようにスゥッと這入って行きました。これで骨と骨をつなぐスジつまり靭帯の状態が正常に戻ったなと思いましたが、その通りに最終診断は手術の必要なしでした。

 しかし、ヘルニアはなくなっても私の見立て通り症状はなくなりませんでした。それで仕方なくスジの神経との癒着を丹念に取り除いて、治しました。つまり、スジのネットワークの以上の結果としての痛みやシビレだったということです。ヘルニアはむしろスジのネットワークの異常の結果だったのです。