天珠医学の整体が日本の医療を治未病的に変える嚆矢となる

2017/10/16
関節

 ここ最近の記事の一つ一つが、浮き彫りにしてくれていることがあります。それは現代医学の治已病的医療と、天珠医学の治未病的医療との具体的な違いです。たとえば、自己免疫疾患に対する対処法が、具体的にどう違うかが、明らかな形で浮き彫りにされたことです。現代医学の治已病的対策は、異常化してしまったものをどうやって抑えるかということに重点が置かれています。

 たとえば、異常化した免疫細胞から発信される異常な伝達物質をどうやってブロックするか、ということが一生懸命研究されます。具体的には、慢性関節リュウマチの場合のように、正常な造骨細胞を攻撃対象だと認識させるというような異常な情報がインプットされた物質をブロックしたり、また初期の潰瘍性大腸炎の場合のように、血中の異常化した白血球を透析のような形で排除して減らすという方法がとられています。さらにまた、脱調に対しても、緩んで隙間のできている鼠径管の隙間を縫い付けて塞ぐ、という対処のしかたをします。糖尿病の場合も、食べる量を少なくしたり、インシュリンを外から投与したりという形で症状を抑えようとします。

 たしかに、これによって症状は速効的に改善され、患者さんも大喜びで感謝されることであろうと思います。しかし、残念なことに、この改善は、本来の正常な機能の復活に結びつくことはほとんどないと思います。つまり、場当たり的な対症療法でしかなく、医療の王道を行く根本的な医療にはなっていないということです。ただ、現在の現代医学の現状を考えると、それを要求することは酷であるかもしれません。なぜなら、現代医学は、治已病という土台の上に立ったものですから、そもそも患者自身の生命力で病気を治そうとする発想自体がないからです。その上、<交感神経ー副交感神経による拮抗支配>という誤った自律神経説に妨げられて、肝心要の命を守る<交感神経ー副腎系>の正しい姿が全く分かっていないからです。

 これに対して、天珠医学の治未病的対策は、その肝心要の<交感神経ー副腎系>の正しい理解に基づいているので、<交感神経ー副腎系>の異常によって起きる、潰瘍性大腸炎・膠原病などの自己免疫疾患や糖尿病、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、自然気胸や脱調なども、<交感神経ー副腎系>の異常を治すことによって、患者さん自身の本来の生命力を回復させ、治未病的に患者さん自身の力で治っていけるようにするという医療の王道を行く根本療法なのです。

 これが普及し、日本の医療をそういう方向へ変えていくことが日本人の健康のためにとても重要であると思います。