広尾の天珠整体が明かす秘訣、指先を整える鍵は背中にあり

2017/10/09
背骨

 昨今、指先が硬くなっている方がとても多いという実感があります。ITが仕事に占める割合が増えれば増えるほど、そういう傾向が大きくなっていくと思います。そして同時に、その指先の凝りを直接ほぐそうとしても、なかなかほぐれ難くほぐれたと思っても、一時的ですぐに戻ってしまう場合が多いという実感もあります。

 この問題に関して、それを解決するヒントとなる体験があります。それは、高齢の方によくみられるヘバーデン結節を、何とかできないか試した時の体験です。そのヘバーデン結節というのは、手の指先の関節が太くなって硬くなってしまう状態を言います。これは老化現象だからしかたがない、というあきらめが支配していますが、これに挑戦しようという試みでした。

 はじめは指先を直接にほぐしていましたが、その時は多少ほぐれても、次にいらっしゃると元に戻ってしまうのが実態でした。ところが<交感神経ー副腎系>に注目するようになって、背中の交感神経幹の周りを良くほぐすようになって、劇的に変わり始めました。次にいらしても指先が硬く骨のようでしたのが、皮膚が柔らかい状態を保っているようになりました。

 そして、また別のケースですが、仕事上指先をよく使うためにいつも指先が堅い方が、或る時、そのいつも硬い指先が、嘘のように柔らかく良い状態を保っているのに驚きました。それでよくよく聞いてみますと、背中の交感神経幹の周りをほぐす「寝床で行う天珠体操」を真面目にやっていたというのです。実はこの方、糖尿の症状が出てきたので、<交感神経ー副腎系>を整えることを重点的な治療目標にして、その「寝床で行う天珠体操」をやるように指導しておいたのです。その思わぬ効用に私自身も驚いた次第でした。