天珠医学の整体、怪我の功名で自己免疫を治すツボを発見!

2017/10/04
胸腺

 天珠医学では、免疫系も循環系も<交感神経ー副腎系>が一括して統括しているとみています。ですから、関節リュウマチなどの自己免疫疾患は、<交感神経ー副腎系>の統括の異常ということになります。その免疫システムの中に、胸腺も、重要な役割を果たす存在として含まれている、ことは当然のことであります。中には、胸腺には迷走神経が分布しているので、胸腺は副交感神経系だという人もいますが、胸腺はアドレナリン系で統括されているので、<交感神経ー副腎系>が統括していることはまちがいのないことです。

 さて、その胸腺ですが、一体どういう働きをしているのかと言いますと、一般のリンパ球を実戦で戦える兵士へと仕上げる、云ってみれば海軍兵学校のようなところです。ですから、関節リュウマチのように、本来攻撃してはならないはずの味方を攻撃して破壊してしまうのは、兵士の教育が悪いために出来損ないの兵士がたくさん生まれておきることです。

 それゆえ、私は、前々から自己免疫疾患の場合は、この胸腺を意識的に治療するように心がけておりました。少し前の記事で触れておいた掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という自己免疫による皮膚疾患に対しても<交感神経ー副腎系>と胸腺に狙いを定めて治療しておりましたが、すぐに症状は取れました。その方が、また発症して、しかも胸腺の前を覆ている胸骨の部分が痛みが出てきました。

 その直接の引き金となったのは、じつは私の治療だったのです。それは腰の椎間板ヘルニアを治すために太い鍼で半ば強引に強烈な鍼を仕掛けたせいで、胸から上に症状が集中して現れて掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の再発と胸腺の痛みが出てきたのです。いわば怪我の功名で、自己免疫疾患の治療の仕方が見えてきたというわけです。

 ヘルニアの方は、その強烈な鍼の後、お尻の奥の坐骨神経のあたりにあった熱い嫌な神経症状が消えて、ヘルニアはどうやらおさまったようです。となると失敗の災いが転じたというニュアンスの怪我の功名というより、順当な好転反応だったとみるべきかもしれません。電話でその症状を聞いた時には、悪い方をイメージしたのでついこの言葉を使いましたが、悪くはなっていなくてほっと致しました。