気管支喘息、気管支サーモプラスティーでリセットした後は?

2017/10/01
サーモ

 いつも見ている日曜の朝7時からのテレビ番組「健康カプセル:元気の時間」で、気管支ぜんそく治療の新兵器「気管支サーモプラスティー」についてやっていました。これは、気管支の筋肉が肥厚して気道が狭小になってしまった重症の気管支ぜんそくの症状を、劇的に改善する新兵器だそうです。実際に治療する前と治療後の違いを見せられると、その効果にうならされます。現代医学も大したものだと感心させられました。

 ただ問題は、こうやってリセットした後だと思います。そもそも気管支の筋肉の肥厚というのは、筋肉自体の肥厚ではありません。筋肉の周りのスジの肥厚です。だから65℃の熱でスジの肥厚が取れて筋肉がやせたように見えて、なおかつ何の支障もなく筋肉の運動ができるのです。ではそのスジのネットワークを統括しているのは何でしょうか>いつもいうように<交感神経ー副腎系>が統括しています。

 ですから、気管支の筋肉の周りのスジの肥厚が無事にとれてリセットできた後、必ずそれを統括する<交感神経ー副腎系>の方もリセットしておかなければ、遠からず再発する可能性は高いと思いますが、残念ながら、現代医学にはそういう視点がないようです。とりあえず結果としての症状が取れて楽に呼吸ができるようになれば、治療は大成功だとして済まされるようです。

 これも常識化して硬い岩盤となって多くの人の目を覆ってしまっている現代医学の自律神経説が、<交感神経ー副腎系>に対する正しい理解を妨げているせいだと思います。