広尾の治未病整体は時にひどい好転反応を引き出すことがある

2017/09/20
雷

天寿堂の整体は、治未病の整体です。つまり、まだ生命力が完全にやられていないところ(この生命力をまだ保持しているところを未病と言います)を整えて、すでに病んでしまったところを、自分の力で治っていけるようにする整体だということです。ですから、時にあまり元気にしすぎて、とんでもない好転反応を引き出してしまうことがあります。

 背骨の下の方が圧迫骨折によって大きく後ろに湾曲して盛り上がって、その背骨の周りがまるでコンクリートで固めたように壁ができてしまった人が、はじめはなかなか痛みも取れずに苦労しましたが、徐々に効果を発揮しはじめ痛みも取れ、背筋もだいぶまっすぐ伸ばせるようになってきていたところに、突然しばらく顔を見せない日が続くということがありました。どうしたのかな?良くなってきていたので、念願の旅にでも出かけたのかな、とかいろいろ想像していたところに、ようやくその方が来院されました。

 聞いてみると、前回の治療の後、強い痛みが出てきて、それが10日間もずっと続いたのだそうです。普通、こういうことがありますと、もう来てくれなくなってしまう可能性が高かったのですが、幸いこの方は、私を信用してくれて、それでも通ってきてくれました。本当にありがたいことです。

 そこでどうなっているのか早速調べたところ、驚きました。それまであったコンクリートの壁がなくなってスジの柔らかい組織によみがえっていたではありませんか!しかし、さすがに骨の湾曲はまだ残っていましたが、これなら何とかなりそうだ、と意を強くしました。それにしても、その続いていた痛みは、自分でそのコンクリートの壁を修復するためのものだったのだなということが分かって、私も患者さんも大喜びです。

 喜んでお帰りになってホッとしていると、しばらくしてその方の声が入り口でしましたので、忘れ物でもしたのかなと思って行ってみると、「ハイ」と何かを手渡されました。その方が、近くのコンビニでアイスクリームを買って、差し入れにもってきてくれたのでした。