夜尿症克服の道第二弾、鍵は交感神経にあり

2017/09/05
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 昨日は夜尿症の克服の道として、夜中に尿をためないようにするという本来の姿に戻す道を提案しました。それは、昼と夜の切り替えスイッチである健康腺の働きを良くして、尿の生成を抑えるホルモンの分泌を良くするという道でした。今回は、その第二弾として、要は布団をぬらさなければ良い、という二次的な解決法です。

 その鍵は、表題にもある通り、交感神経にあります。つまり、尿意を感じたときに、起きてトイレに行くことができないのは、交感神経に問題があるということです。結果として、夢の中で済ませて現実は布団をぬらしてしまう、ということになってしまうのです。

 これは、夜尿症の人の例ではありませんが、もっと深刻で重症の人の例です。具体的に言いますと、交感神経の働きが悪いために何もしなくても肺に穴が開いてしまう自然気胸で手術をうけたことのある人を、交感神経の働きが良くなるように治療した結果、身体がどんどん良くなって、その人曰く「朝、目が覚めたらすぐに起きられるということをはじめて知って驚いた:」そうです。つまり、交感神経の働きが悪いと、起きられるように身体をすぐに整えられないから、起きられないのです。夜尿症で、布団の中にしてしまう人も、同じ構造があると思います。

 具体的に言いますと、夜眠っている時に膀胱に尿が溜まったことをご主人様に知らせ、心臓の血圧を上げて起きても大丈夫なように体の準備を整えて、ご主人様の決断を待つという優秀な秘書のような働きをしているのが、交感神経なのです。ところが、その交感神経が怠け者で、尿が溜まったことだけ知らせて身体の準備を怠ると、ご主人様も尿は何とか処理しなければならないので、身体は動かさずに頭の中だけで、トイレのような排尿できる場所に行った像(夢)をつくって、そこで(実は布団の中で)済ませてしまうことになるわけです。

 この交感神経の働きを良くすることは、そんなに難しいことではありません。重症の自然気胸の人も、そんなにかからずに交感神経の働きが良くなっていきました。ポイントは背中の交感神経幹の周りをよくほぐすこと、手足と胸腹部の境界線の健康腺の状態を良くすることです。手足の水かきを摘むことによって交感神経の末端を刺激してあげることも効果的です。