天珠療法はなぜ中指で指圧するのか?

2017/07/31
中指

 天寿堂整復院のHPの玄関の写真を見てお分かりのことと思いますが、天珠療法では中指で指圧します。この中指で圧すのは、あまり見ない光景だと思います。普通の指圧はたいてい親指で押しているからです。これは端的には健康腺を圧すのには、中指が最も適している、やりやすいからなのdすが、それだけでなく中指で圧すことは、もっと普遍的な意味があることに気づいたので、私が天珠療法の基本技は中指で圧す形にすると決めたからです。

 その普遍的な意味を、親指との対比で考えてみましょう。まず親指は、確かに指の中で一番太くて頑丈にできていますので、強く押そうと思うときにやりやすいということが言えます。しかし、あえて短所を指摘するならば、太いと深いところまで圧を浸透させるには余計な力がかかって非効率的です。もう一点は、端の位置にありますので、よほど注意していないと軸がぶれやすいという欠点があります。特に悪いところは抵抗が強く、時に強く押し返してくる場合がありますので、その反発力に抗しきれなくて関節が折れ曲がって軸がずれてしまうことがあります。

 

 その点、中指は中心の位置にありますので、放っておいても軸の位置にありますので、軸を意識せずとも軸になっているという利点があります。おまけに両脇の指や親指までも援軍として動員することも可能な、とても便利・都合のよい位置にあります。そして何よりも、親指よりも細いので圧が中に浸透しやすいという長所があることが、大事な点です。

 これによって、天珠療法の中指の指圧は、鍼のように胎内奥深く圧を浸透させることが可能な技として創り上げることができるようになったのです。ぜひ一度体験してみてください。軽く触れているだけのように見えて、実際はズ~ンと奥の方まで凄い力で圧されているように感じるはずです。