妊婦さんの施術をしていて、いつも感じるのは妊婦さんの凝りは普通の人の凝りと違う!ということです。どう違うかと云いますと、妊婦さんの凝りは、凝っていてもスジが生きている、という感じがすることです。
それだけでなく、凝っているところに手を添えていると、スジが自分でほぐれていくという感じがすることです。
考えてみれば、妊娠期間中は、新たな生命を生み出す期間中ということですから、とても生命力旺盛な期間ということになります。
それは、赤ちゃんを育てるということだけでなく、自分の身体の方にも向けられていると思います。赤ちゃんが大きくなるにつれて、お腹が大きくなっていけるのも、スジがそれに応じて伸びていってくれるからです。
妊婦さんのスジを触ると、そのことがよく分かります。生きているという感じがします。だから、凝っているところを教えてあげれば、自分で勝手に治っていってくれるのです。これこそが天寿療法の理想の治り方です。