2021/11/12

[天皇の下での民主主義こそ真の民主主義]

 竹田恒泰さんが,戦後民主主義と矛盾する天皇制が女性皇族の人権侵害を引き起こしているという主張に対して,法律論から完璧に論破している動画を見ました。

 この問題は、日本にとってとても重要な問題ですので,別の視点から考えてみたいと思います。その別の視点とは,民主主義とは国家の制度ですから,国家とはという視点から考えてみたいと思います。

 人類最高の学者であるヘーゲルは、国家の理想的なあり方を次のように述べてます。

 国家は客観精神であり,それは君主によって担われる。

 ルイ14世は,朕は国家なり!と言いましたか、まさに天皇は客観精神である国家そのものなのです。

 弱肉強食国家の王は権力を私物化して長続きしませんでしたが、共存共栄の日本の天皇は、日々国の安寧国民の幸福をお祈りする精神的支柱ですので、万世一系の本物の国家となれたわけです。

 そういう国家にあっては,全ての国民が主人公となって,それぞれの立場で自分のなすべきことを一生懸命国を支えているので長続きするのです。

 よく日本人はお上の言うことに従順で自己主張しないと言われますが、これは,お上が民のことを考えてやっていたから言わなかっただけで、言うべき時には、ダメな役人を追い出して自分たちで自治を何十年と続けていた山城一揆の実例もあります。

 こういう国家のあり方を真の民主主義というのです。つまり皇室と民主主義とは矛盾しないということです。その際国家そのものを担う皇室にはいわゆる人権は存在しないのです。公そのものですから…それがそれぞれの立場で国を支えるということです。

 ところが、西洋の民主主義は、マルクスが、ヘーゲルの国家的統合の武器となる弁証法と本物の国家論を壊してしまったために、個人主義の妥協的産物としての民主主義と言う国家的統合の中途半端で、それゆえ全体主義に勝てない歪な民主主義になってしまっているのです。

 戦後の日本の民主主義は、こういう西洋民主主義が持ち込まれたものですが、自虐史観によってさらに一層、国のない自己中心的民主主義になってしまっています。それが、国の危急存亡の時なのにそれが全く争点にならない選挙に現れています。

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