昭和天皇が憂えた真の主権回復について考える

2021/04/29
卵巣

 主権回復記念日に有栖川公園を散策。せっかく新鮮な酸素たっぷりの空気があるのに、皆マスクをして自分の吐き出した排気を吸っていました。じつにもったいない!

 昭和天皇のお言葉が、初代宮内庁長官の「拝謁記」の中に残されていて、それを見ると、現在の日本の惨状を見事に見透かした炯眼に、敬服します。

 たとえば、私が生まれる何日か前に、共産主義者たちが平和や戦争反対を唱えて、戦前にやったように日本を誤った方向に導こうとしている、とか。

 また、主権回復の直前には、当時の国会の現状を憂えて、野党は国家社会のことよりも自分たち党利のことばかりであり、政府も責任逃ればかりだ、と。

 極めつけは、侵略しようとするものがある限りは、それから国を守る軍隊が必要で、正統な軍と文化とで国を作って行かねばならない、と熱意を込めて仰っていたそうです。

 これに対して宮内庁長官は、はじめはそれは出さない方がと諫めていたものの、昭和天皇の強い熱意に、当時の吉田首相に伝えたところ、吉田首相はそれを握りつぶしてしまったそうです。

 そして、この憲法九条を変えて再軍備せずに、憲法九条を温存したことが、恥も気概もなく、寄らば大樹と属国根性にまみれた情けない日本人を作ってしまったのです、

 何となれば、憲法とは、その国の理念であり客観精神だからです。自分で自分の国を守らない憲法・理念をずっと持ち続けていることは、その理念・精神を国民を作るということだからです。

 今、その体たらくが色々な所で一気に噴き出てきています。日本の危機を危機とも思わない平和ボケ。コロナ対応のまずさ、日本を侵略しようとしている隣国にしっぽを振っている政治家や経済人の何と多いことか!!