このコロナ騒動のドサクサに乗じて、学校の入学の時期を四月から九月に変えようとする動きが、にわかに活発化してきました。
私は、これには大反対です。
変えようとしている者たちの主な論拠は、陽米などの多くの外国が九月に入学する制度を採用しているから、このグローバル化の時代に、日本だけが違う制度でいると色々と不都合が起きるから、というものです。
私は、これを聞いて何と情けない!と思いました。お前たちには、先人の知恵に対する敬意というものが無いのか⁈日本の伝統に誇りを持っていないのか!!と言いたいです。
そもそも、学校が四月から始まるというのは、東洋の古来からの思想である木・火・土・金・水の五行説、とりわけ自然の理を見事に論理化しえた安藤昌益の「自然真営道」の五行論に沿ったものです。
すなわち、木の気である春は発生・芽生えの季節です。続いて、火の気である夏は盛長・伸展の季節です。土は後で論するとして、金の気である秋は粛降・実りの季節です。最後の水の気である冬は収蔵・次期に向けての蓄えの季節です。
そして、土の気は何かと云いますと各季節の過渡期である土用であるとともに全体の気を動かし革就する大本の真のことです。
安藤昌益のいう自然真営道とは、この真が自然(ヒトリスル=自律・自動)する道(過程)ということです。
したがって、九月に学校が始まるということは、はじまってすぐに収穫する、つまり中身の空虚なものになってしまうという自然の理に合わない愚かな制度であるということです。