胃腸の不調の原因は盲腸の手術にあった!

2019/06/02
手術

 便秘・憩室そして胃痛などの、ひどい胃腸症状に悩む方に、アロエベラジュースを勧めたところ、良くなることを期待して一生懸命飲んでくれましたが、なかなか改善の兆候が現れませんでした。

 同じ時期に始めた他の方は、飲み始めて五日目に、身体が暖かくなり、七日目には、悩んでいた便秘が嘘のように毎日快便が続いている、との報告を寄せてくれていました。

 ところがこの方には、全くそういう反応が現れませんでした。ある時、首が痛くなったということで治療をしたときに、その原因が判明しました。

 右足の土踏まずに異常なスジの塊ができていることに、まず違和感を感じ、つづいて右の鼠蹊部の異常なスジの塊に遭遇した時に、その患者さんから盲腸の手術のせい?と質問されましたが、はじめは、そんなことはないだろうと答えました。

しかし、よく聴いてみると、これはもしかしたら、本当に盲腸の手術が原因かもしれない!否、それに違いないとの確信にまで至りました。

 というのは、その盲腸の手術以来、身体が異常に冷えるようになり、胃腸の不調が始まったとのことだったからです。これは大いにありうることです。盲腸の手術に由来する腹膜などのスジの癒着によって、お腹のスジのネットワークが機能できなくなって、そういう胃腸症状が起きることは充分に考えられることだからです。

 しかも、その鼠蹊部のスジの癒着がひどくて、なかなか取れなかったことからも、それは充分に考えられることでした。それでもそうやって、スジの癒着を少しずつ取り除いていくと、身体が暖かくなったそうです。

 現代医学な、スジのネットワークが、身体の裏方としてとても大事な働きをしている点に、全く興味がなく、スジのネットワークという概念すらありません。だからこういう事態を招くのです。ここに、正しい交感神経論とスジのネットワーク論の必要性を説く、天珠医学の存在意義があると思います。