<胃は手足を主る>ー次々に膝や肘を痛るー天珠療法ではどうするか?

2019/01/10
hijihiza

 最初に右膝が痛くなり、それが治まると、今度は左ひざが痛み出し、その後は右ひじがという具合に、次々に膝や肘が痛くなったという方。まず、足を治療して分かったことは、足の神経、特に交感神経が相当に弱っている、ということでした。それは、どこで分かるかと云いますと、足全体の神経を整える<土台の歪み一切奇妙>を施す時に、ほとんど触れるか触れないかのことろで、ものすごく痛がったからです。

 これは、通常の神経ではありえないことです。これまでの経験から、そういう場合は、神経が相当に弱っていることを意味します。交感神経が弱りますと、膝のスジのネットワークの統括ができなくなって、痛みが生じるようになります。当然、痛みが生じると交感神経は何とかしようとしますので、痛みが出なくなる程度には自ら回復させます。もちろん、それは応急的であって、根本的に治すものではありませんので、結果として、自転車操業的になります。

 このように自転車操業状態ですから、右膝から左膝へ、左膝から右肘へ、右肘から左肘へという具合に、次々に移って行くことになるのです。では、こうした時、どうしたら良いのでしょうか?

 まずは、アロエベラセットを飲んで完璧な栄養を提供することが一番なのですが、それがかなわない場合でも、天珠療法だけで治すことも可能です。では、天珠療法としては、どのような手を打つべきなのでしょうか?

 漢方では、<胃は手足を主る>という有名な格言があります。そしてその通りに、胃の腹診点を圧しますと、硬くなっていて圧痛もありましたので、まず、そこをほぐします。次に、先に述べた<土台の歪み一切奇妙>の異常な痛みを、その異常さが消えるまで辛抱強く触れ続けます。この時、決して強く圧してはいけません。触れるか触れない程度で、自然にその異常な痛みが治まっていくのを待つのです。落ち着いたら、交感神経はもう正常に戻っています。