何という暴挙!手に汗が出るからと言って交感神経を切って良いのか!

2018/11/15
手(-_-;)

 全身のあちこちに、小さなイボができるという方。問診表に、手掌多汗症と書いてあったので、聞いてみると、胸腔鏡下交感神経節遮断術(副作用として代償性発汗になる場合がある)の手術で、現在は治まっているとのことでした。しかし、治療で手をさわってみると、汗で濡れていて、ちっとも治まっておりませんでした。

 しかも、カッコ注にあったように、代償性の発汗が手以外のところに出てくるようです。何というバカなことを!手に汗をかくのは、簡単に治せるからです。天珠療法でも治せるし、アロエ三点セットでも治るそうです。

 それを、命を守るという大事な働きをしている、交感神経を焼いて遮断するという、暴挙に出るとは信じられません。交感神経は、汗を出す専門の神経ではないのです。身体全体の恒常性を維持して命を守る、というとても重要な働きを、交感神経全体として組織的・体系敵に行っているのです。ですから、その一部の神経を焼き切るということは、その一部に止まらず、神経の体系全体のバランスを崩して、歪みを作り、狂わせることになってしまうのです。

 その一つの現れが、副作用といわれている異常な部位に起きる代償性発汗です。もしかしたらあちこちに異常なイボができるというのも、そのせいかもしれません。なぜなら、イボはスジのネットワークの異常でできるものですが、そのスジのネットワークを統括してるのが、交感神経だからです。