やはり風邪は交感神経の自浄作用だった!

2018/11/08
風邪

 身体の中の一つ一つの細胞が、活き活きと元気に活動できるようにするためには、まず第一に必要なのは、云うまでもなく、必要な栄養が行き届いていることです。しかし、それだけでは思い通りの成果が得られるのには、少々時間がかかる場合があります、

 というのは、たいていの人は、それまで生きてきた中で、いろいろなクセを持っていますし、問題を抱えているのが普通だから、必要な栄養を必要な所に行き届かせるためには、それらの問題を一つ一つ解決していかなければならないからです。

 ではどうすればよいか?それに必要な体のシステムを、有効に活用するという奥の手があります。そのシステムとは何か?それは交感神経幹を中心とする交感神経系です。この交感神経系は、心臓ー血管系と、スジのネットワーク系を統括しているからです。最近、このスジのネットワーク系が、細胞の周りを流れるリンパ液つまり体液の通り道になっていることが、科学の研究で発見されました。ですから、交感神経系は、細胞へ栄養を運ぶ循環全般を一元的に統括する、というとても大事な働きをしているのです。

 さらに言えば、この交感神経系は、脳から相対的独立に、命を守ること全般を取り仕切る、というとても重要な任務を背負っています。私は、前々から風邪は交感神経の自浄作用だ、と主張しています。これは、そのような非常に多岐にわたる重要な働きをしている交感神経が、今の状態では命を守れなくなると判断して、自分で熱を出し、自分で自分を回復させる手を打つ、こともしているということです。それが風邪なのだ、ということです。そのことを痛感させられた事例が、ありますので紹介しましょう。

 身体が疲れ切って、度々足裏が痙攣し、寒気がすれど熱は出ず、集中力もなくなってしまっている、という方を治療しました。その中で特に問題だと思ったところは、背中のちょうど交感神経幹が通っている、肩甲骨の間の背骨の両脇の異常でした。右側が極端にへこんで、左側が盛り上がって骨もゴツゴツしておりました。そこで、へこんでいたところに鍼をしたところ、一気にその異常な盛り上がりが消え、骨のゴツゴツ感もなくなりました。

 しかし、これからが大変でした、へこんでいたところのスジの異常な硬さが、なかなか普通の柔軟さを取り戻せなかったからです。そこでその周りにいろいろな形で鍼をして、やっと正常に近い状態に持っていくことができました。

 治療後は体液の流れが活発になったせいか?鼻がグズグズいい出しましたので、もしかしたら熱が出るかもしれませんが、これは、交感神経が自分で元の状態に戻すために、熱を出していることですので、心配いりません、と説明しておきました。