スジのネットワークが悪いと運動して寝違え・膝痛・肘の炎症になる

2018/10/26
根地がw

 一年前に寝違えで治療に来て、一発ですごく良くなったという方が、再び、ひどい寝違えになって、しかも背中から腰の方まで痛みが広がってどんどん悪くなっているということで、一年ぶりに治療にいらっしゃいました。たしかに、ひと通りほぐして最後に座位で仕上げの鍼の調整をした時にも、頸椎から胸椎上部にかけて、右に大きく引き寄せられ盛り上がっていて、それがなかなかに取れないほど頑固でひどい状態でした。

 聞いていくと、後から後から次々に問題が出てくるしまつでした。例えば、肩甲骨があまりにも硬くなっているのでどういう仕事をしているのか尋ねたところ、仕事ではなくジムで運動していてボクササイズをやっているとのことでした。その運動をしていてちょくちょく膝が痛くなるとこぼしていました。

 また、治療の過程で、患部と反対側の左腕が異常に硬直していたので、黙々とほぐしておきました。すると、治療が終わって着替え室から出てくると、肘に炎症があり靭帯が部分断裂しているから手術だと云われている左腕が上がらなかったのが上がるようになって着替えが楽だった、という報告を受けました。

 そうだったんですか?手術と歯ただ事ではないですね!私は手術には反対ですね!そもそもスジのネットワークの状態が悪いから、運動していろいろ問題が出てくるのです。そのスジのネットワークの状態が悪いのを放っておいて、部分断裂したところだけ手術で治そうというのは、本当の意味で解決にはならないと思います。

 私は大谷投手の手術にも反対していました。それは手術をしないでも治す方法はあるからです。まず体中のスジのネットワークを良くすることが先決です。その上で、靭帯の部分断裂を自分の力で治していけるようにする、ことが大切だと思います、と説明しました。