天珠医学のスジのネットワーク論から説く大谷投手は手術を受けるべきか?

2018/09/12
大谷

 週間MVPを受賞して打者として大活躍を続けている、二刀流の大谷選手が、初めに見つかった肘の内側側副靭帯の損傷を、再生を促す注射で乗り切ろうとしましたが、回復プログラムに従って実戦投球を始め、たった三回の段階で急速にスピードが出なくなり、調べてにみると、別の個所に新たな損傷が見つかったことから、肘の靭帯の再建手術を受けるかどうかが、にわかにクローズアップされています。

 しかし、私は、手術には反対です。というのは、新たに見つかった別の個所の靭帯の損傷がなぜ起きたのか、ということをしっかりと検討していないからです。もし真面目に検討していれば、別の個所に起きた新たな損傷は、明らかに回復プログラムのミス・過失だからです。また、それと同時に、前の損傷個所は大丈夫だったということは、再生治療の効果は確かにあった、ともいえるからです。

 では、その回復プログラムの致命的ミスとは一体何か、と申しますと、いきなり真剣勝負の実戦登板させたことです。その真剣勝負の一回に大谷投手は、いきなり160キロもの剛速球を投げていたことです。そして、三回にはもう140キロ台しか出せなくなくなってしまいました。この急激な減速は、明らかに靭帯が損傷したためと思われます。

 通常は、マイナーで、真剣勝負でないところで、リハビリ優先の投球をしながら、肘の靭帯が剛速球に耐えられるように、徐々に作っていくのですが、大谷投手の場合は、二刀流の打者として活躍しておりますので、マイナーで仕上げるという過程を踏むことができなくて、いきなり実戦登板となってしまったのです。その代償は非常に重い結果となってしまいました。

 しかし、それでも、再生治療を受けていた個所は何とも中たということは、再生治療の有効性は確認できたとも言えます。ならば、再生治療で充分に対応できる可能性もあるということです。その場合、天珠医学のスジのネットワーク論が非常に有効性を発揮できますので、それに基づいて、しっかりと自前の組織そのものをしっかりと強化して対処するのが最も良い解決法と言えます。

 靭帯の再建手術は、初めのうちは良いのですが、4~5年も経つと劣化が現われて来るそうです。スジのネットワークのケアをしないから、本来のものでないとそうなるのだと思います。だから、できるだけしない方が良いと思います。

 ところが、現代医学にはスジの根とワーク論がないので、そういう視点がないので、再生治療も注射しっぱなして、スジのネットワークそのものを整え・磨くということが為されないことが問題です。現代医学は、ようやく筋膜に注目し、その菌膜から膜一般へと云おうしようとしている段階に過ぎません、スジと云う普遍性に着目できていない段階ですので、いたしかたがないめんがあります。

 せめて、トレーナさんたちがスジのネットワークについて分かっていてくれると良いのですが・・・・。