正当な理由があっても暴力は絶対ダメは憲法9条と同様日本を駄目にする

2018/09/06
憲法

 昨日初めて知ったのですが、私が、何とも気持ちの悪い違和感を感じていた、腕力の行使即暴力という非科学的・感情論的な短絡は、日本のスポーツ界全体の合意・協定なのだそうです。だから、弁護士が、堂々と「宮川選手の気持ちなど関係ない」などという、スジの通らない非合理的な発言が飛び出したのだ、と納得できました。

 しかし、これは信じがたい愚挙・愚策ででしかありません。そうか!今回のこのいらざる騒動を引き起こした大本は、このナンセンス極まりない愚挙・愚策にあったのか!と妙に納得させられました。

 これは、日本をダメにした、偽善的似非平和主義の(その実に本を属国状態にガンジガラメニ縛るものでしかない)憲法9条と同様の、根性論の単なる裏返しでしかない、非科学的な偽善的似非平和主義の「どんな正当な理由があろうと募力は絶対ダメ!」という感情論、日本をダメにする大バカ者の愚策であり、ナンセンスな代物です。

 これが如何におかしなものであるかは、速見コーチの珍妙な会見が証明してくれています。彼は、宮川選手の頭を殴ったり、頬を叩いたり、髪の毛を引っ張ったり、お尻を蹴っ飛ばしたりしたのは、彼女の心がふらついてこのままでは危険だと判断した時だった、とその正当な理由を述べながらも、今の時代殴るのは間違いでしたと、自分の非を全面的に認めて謝罪しましたが、このような捻じれた認識で、指導して良い指導ができるはずがありません。

 速見コーチの行為は、全身全霊宮川選手にメダルを取らせる、という一点に集中して指導した結果として出たものであって、これを否定して、手を出したら、問題とされて面倒なことになるということを気にしながら、良い指導ができるわけがありません。つまり、日本をダメにするということです。

 頑固に固まった被指導者の認識を、言葉だけで変えようとすると、延々と何時間もお説教しなければならなくなってしまいます。しかし、そのような凝り固まった感情は、体内感覚と一体の即自的認識ですから、張り倒して身体の痛みという体内感覚でショックを与え、揺さぶってその感情をほぐして分からせる方が、時間がかからなくて済むのです。もっとも、その現代的指導とやらは、その長時間の説教も暴力とされてご法度なのだそうですから、今の指導者は本当に大変です。当らず触らず、自分の義務を果たせば、あとは当人の責任となって、ドライな関係ばかりになっていくことでしょう。

 まるで、憲法9条の下で、手足を縛られて戦えと強制され、暴力をふるうのは平和主義にそぐわないと、冷たい継子扱いされている現在の自衛隊のようです。

 じつは、その国家の主体性を持たせず国家を愛せなくする憲法9条が、人倫的国家第一主義の見事な実践者であった日本人を堕落させた結果として、スポーツ界に、遅れた隣国のような人治主義的独裁体制を蔓延らせてしまったのです。

 そういう日本のスポーツ界が、まずなさなければならないことは、アスリートファーストなどではなく、人倫的国家第一主義の復活であり、学問的な認識論論・上達論・指導論に基づいた科学的指導の徹底です。その為には、そのバカげた偽善的似非平和主義感情論の非学問的合意・協定を、ただちに破棄すべきです。そうでなければ、世界から尊敬されるような日本のスポーツの建設は不可能です。