皮膚の荒れの正体は皮膚の土台のスジの形状記憶合金的異常化

2018/08/07
形状記憶合金

  乾癬や湿疹などの皮膚が荒れるトラブルが、どうして起こるのかは、正直まだはっきりしておりません。しかし、起きている皮膚の荒れの構造は、だいぶ分かってきました。それは一言で言えば、皮膚の土台となるスジのネットワークの異常です。ということは、そのスジのネットワークを統括している交感神経の異常ということでもあります。実際、私が診た多くの患者さんたちは、皆背中の交感神経幹のあたりが異常に硬くなっていました。

 そこで、私はこれらの方々を治すために、必ず交感神経幹を整えることに重点を置いております。その一方で、そうした方々は、末端の指先が悪くなっています。そんなカサカサの指先を、元氣療法で苦心して整えて、皮膚の荒れが滑らかに確かになります、ところが少し時間がたつと、またカサカサになってしまいます。まるで、形状記憶合金のようです。

 そこで私は、これを形状記憶合金的異常、と名づけることにしました。では、一体何が、どういう形状記憶するのでしょうか?それは、スジのネットワークの皮膚の土台部分のスジが、本来なめらか・平坦であるはずのものが、紙をくしゃくしゃに丸めてシワシワにしたような、スジの結合のあり方になってしまうのだと考えます。それを、元氣療法で交感神経に活を入れて、平坦な滑らかな状態に整えるのですが、すぐに戻って、カサカサシワシワの状態にもどってしまうのです。本当に形状記憶合金のようです。

 この形状記憶合金的なクセをどうして治したらよいのか、課題としており汲んでおりますが、時間はかかりますが、着実に良くすることができるようにはなってきました。その際に、やはり不可欠なのは、現代医学の誤った交感神経論ではなく、天珠医学的な真実の交感神経論であり、スジのネットワーク論です。