熱中症予防の大宣伝で水を取りすぎて脱水を起こす水中毒の寝抽象が増える

2018/08/03
水中毒

 何だか熱中症シリーズのようになってしまいましたが、これは決して意図したものではなく、次々に出てくる問題を取り上げているうちにそうなってしまったという感じです。それだけ今年の厚さは異常だということでしょう。

 今回は、水を飲み過ぎて水中毒になり、それが反って脱水症状まで引き起こして、熱中症になってしまうケースが増えていることが、テレビで取り上げられておりました。

 熱中症対策として盛んに、水を飲め!水を飲め!と連呼していたのはテレビではなかったのか?私は、熱中症対策として肝心なものが欠けている、と前々から訴えてきました。しかし、一向に省みられる気配がないようです。

 じつは、熱中症対策として水を大量に飲むということは、これも体内環境を乱す要因の一つ、となります。大量の水によって塩分濃度が薄まれば、骨などに働きかけて濃度を一定に保つように、全体を統括するのは交感神経の仕事です。また、水分が多すぎると、それを排出するように腎臓に働きかけるのも、交感神経なのです。

 つまり、水を大量に飲むことは、暑さ対策に奔走している交感神経に、余計な負担をかけてしまうことになるわけです。これが、水中毒の実態なのです。つまり、交感神経が疲れてしまって、身体をうまく統括できなくなってフラフラしてしまうということです。

 ですから、塩分を取りながらゆっくり水を飲みなさい、というのはそれなりに必要な処置ではありますが、何故それが必要なのか?本当は交感神経の問題こそが、問題の本質なのだ!という視点がなければ、根本的な対策とはなり得ないと思います。