暑さの交感神経の疲れは先ず足に来るー熱中症予防は足から始めるべし!

2018/07/31
けいれん

 ついに、日ごろ炎天下で鍛えている高校球児が、試合の後、熱中症で、足の痙攣をおこして動けなくなって、病院に搬送されたそうです。具体的には、甲子園を目指して西東京大会の決勝で、日大鶴ケ丘高校の好投手が、一人で投げぬいてきて、決勝でも150球も投げ切って、最後は、コントロールもままならなくなって、、力尽きて敗れたのだそうです。

 暑さで交感神経が弱ると、先ず足に来ます。つまり、交感神経が弱って足の循環の統括もおろそかになり、結果として、アタマがボゥーとのぼせて熱中症になるのです。そうなると、コントロールもままならなくなってしまいます。

 普通の人でも、この暑さや冷房にさらされると、足の皮膚がかゆくなります。これは足の循環が悪くなった証拠であり、交感神経が弱っていることを意味します。そういう時は、三里のお灸などして、師の交感神経を賦活しなければなりません。熱中症で搬送された投手が足に痙攣を引き起こしていたことは、そのことを物語っています。

 私の患者さんで、ずっと夏風邪をひいていたという方が、治療に見えました。これは私しか言っていないことですが、風邪は弱った交感神経の自浄作用です。その通りに、その方の水かきは硬くなって圧痛が強く、交感神経が弱っていることを示しておりました。<土台の歪み一切奇妙>で足の交感神経全体を賦活しようとしましたが、これがなかなか大変でした。

 そして、太い坐骨神経の出てくる臀部のあたりだけが、異常に汗をかいていました。この汗は、足の交感神経が如何に弱っていたかをものがたるものです。一通り治療を終えたところで、この方から、近々海外に行かなければならないので、延長してもっとやってほしいとの要望があったので、もう一度一からやり直しました。

 すると、一通り終えたはずなのに、しっかりと凝りがありました。ただし、最初と違って今度は、通常の凝りのような感じで、しっかりと芯からほぐれていく感触がありました。そのことは、患者さん自身の口からも聞かれました。一回目は、浅い感じだったけど、二回目はしっかり奥の方まで解れていくのが分かりました、とのことでした。