今年の熱中症で倒れて救急搬送された数は異常です。天候の異常さにも一因はあるのですが、私には、もっと重大な問題が隠れているように思えます。それは、マスコミが熱中症の恐怖を書きたて過ぎていることです。
最良の熱中症対策は、交感神経を鍛え、暑さに負けない強い心でいることです。ところが、こういう当たり前のことが、テレビや新聞で、云われているところを、見たことがありません。暑さ寒さから、身を守ってくれているのは交感神経です。その交感神経は、その名の通り、心・感情に大きく左右される神経です。
暑い中、冷房をかけないでいるとき、その厚さを嫌だなと思うと、その暑さが次第に苦しくなって耐えられなくなってしまいます。ところが、何かをやろうと集中していると、気がつくとその暑さが結構涼しいじゃんとなっていきます。これも、交感神経のなせる技です。ですから、交感神経と心はワンセットなのです。交感神経の相棒は、副交感神経ではなく感情なのです。
ところが、現代医学は、誤った自律神経説が、そうでないことを示す根拠が充分にそろってきているのに、何時まで経っても改めようとしません。まるで、日本の国家としての自立を阻んでいる、憲法9条のようにです。交感神経ならぬ、自衛隊がいくら頑張っても、国を守る軍隊として正式に認めようとせず、自衛隊員と国家そのものを、危険な状態に置いたままでも、平気でいられるのです。
その結果が、熱中症で倒れる人が増え続けているという、日本の弱体化、日本人の弱体化なのです。