いびきをかく人がどうして無呼吸になるのか?その理由

2018/07/16
いびき

 いびきをかく人に多い無呼吸が、昨今では、病気として扱われていますが、この無呼吸自体は、病気でもなんでもありません。なぜなら、この無呼吸というのは、いびきという本来不必要な大呼吸運動を強制されて疲れた結果として、休んでいるだけだからです。

 いびきがひどくて無呼吸もあるという、ご主人を越させますからお願いしますと、奥さんから頼まれて待っていますと、そこに現れたご主人は、想像していたような肥満の方ではなく、スリムな体型の方でしたので、意外な感じがしました。

 そのご主人に、冒頭に述べたような説明をしました。他のところでも、いびきや無呼吸の治療を受けていたようですが、私のような説明は初めてだったようで、「なるほど」と得心が云ったような顔をされていました。

 問題は、何が呼吸を妨げているかということになります。太っていると酸素も余計に必要になるのに反して、体型も呼吸運動しずらく、スジのネットワークの運動性も悪いでしょうから、必然的にいびきをかきやすくなり、結果として無呼吸で休まざるを得なくなります。

 ところが、太っていないこの方の場合は、別の要因があるはずですので、それを探らなければなりません。その結果わかったのは、腎経と膀胱軽のスジのネットワークのはたらきが極端に悪くなっていて、そのために腰痛があったことです。

 これでは、吸気時の呼吸運動が妨げられるために、吸うときにいびきをかく形の、いびきになっていることが推測されます。さすがに一回では取り切れませんでしたが、とりあえず、いびきをかかないで済む程度にはほぐせたのではないかと思います。もう一回やれは完全に取れると思います。