うつ病の回復過程でのど元に発赤発疹出現!梅核気の毒素排出か?

2018/06/21
梅核気

 うつ病で、次々に嫌な思いがアタマの中を駆け巡るという方。幸いこの現象は、背中の交感神経幹の周りをほぐして、出なくなったそうです。その後の、胆経の陽陵泉の治療で、身体のほぐれた感も出てきて、順調に回復過程を歩んでいるように見受けられます。顔つきも、少し明るくなって穏やかになったように思います。

 その方が、治療にいらしたときに、何日か前に、喉元が赤くなってブツブツも出た喉そうです。それは二三日で治まったとのことでした。そして、それと呼応するように、夜寝ている時に、夢の中なのかもしれませんが、頭の中で嫌な思いと何かが戦っているような感じがあったのだそうです。

 これを聞いて、これは大変興味深い事実だと思いました。まず、喉元の発赤は、漢方で云うところの、ストレスによって起きる梅核気と呼ばれる、ノドのつかえの位置とほぼ一緒だったからです。そして、前の治療の時に、足裏の土踏まずの腎経の凝りが非常に頑固にありましたので、それを徹底的にほぐしておいた、ということがありました。この腎経は、喉の付け根まで行っていて、のどの症状と関係が深いのです。

 また、この腎経は、漢方では脳髄と密接な関係があるところと云われておりますので、今回の症状ととても符合するのです。そこで、そういうことを良く説明して、これは、とても良い形で淳緒に、うつ病からの回復過程を歩んでいることを示すものですので、自信を持ってください、と励ましておきました。