耳が遠くなった!老化か?薬指で突然近くなる

2018/06/18
ミミ

 お年寄りが(お前だって年寄りだろうが!)よく耳が遠くなるといいますが、あれは本当なんですね!自分がそうなってよく分かりました。この耳が遠くなるというのは、相手との距離が急に遠くに感じられて、お年寄りの孤独感や疎外感の原因となるものです。じつは、私も、講習会で皆の前で話さなければならない日に、耳が遠くなってしまいました。これは本当に困りました。

 この耳の遠い状態で話すというのは、臨場感がなくて、話している自分自身がなかなか自分の話に乗っていけないものです。ですから、どこか他人事で話しているような感じで、アタマの方もスムーズに回転してくれませんでした。おまけに、ミーティングになると、相手の言うことがよく聞き取れないので、ますます困ってしまいました。仕方がないので、皆が話しているのに任せて、自分は一生懸命耳の周りや頚・頭をほぐしたのですが、なかなか回復してくれません。だから、ようやく聞き取れたところだけ適当に相槌を打つのですが、ほとんど上の空です。

 そんな時に、ふと耳の周りばかりでなく「治は遠」なのだからと手の耳と関係する薬指をいじっていると、遠かった相手の話が、突然近くで展開されるようになって、視覚と聴覚が一致するようになりました。聞き取れなかった話も良く聞き取れるようになりました。本当に、不思議でした。

 ところで、この耳の遠くなることについて、世間では、どういう説明がなされているかといいますと、年取って細胞御働きが弱くなっておきる老化現象だとするものと、単なる廊下ではなくそれを促進する原因があるという者があります。その代表的な意見が次の通りです。

 聴力の悪化は、動脈硬化と大きな音をどれだけ聞いたかに関係し、難聴と年齢とは直接の関係はないという研究結果が、2007年に国立長寿医療センターから出されました。

 この見解には、大事な視点が欠けています。それはスジのネットワークという視点です。耳が遠くなる一番の原因は、スジのネットワークのスジの硬化です。年を取りますと、スジが硬くなって音の振動が鈍くなって起きるのが一般的です。ですから、そういう意味で老化ということも、確かに一つの大きな要因と言えます。

 私の場合、治療中に電話を治療に差しさわりなく受け答えできるように、イヤホーンをつけて両手も自由に使えるようにしたのですが、これが耳の周りのスジの硬化を促進するという結果をもたらしました。それでときどき片方の耳が聞こえなくなることがあって、その都度、耳の周りのスジをほぐして元に戻しておりました。

 ところが今回は、両方がふさがったような感じになって、全体的に聞こえが遠くなり、声が小さく聞こえて聞き取りにくくなってしまったわけです。そして、今回の場合は耳の周りをいくらほぐしても、ほぐしきれなかったこともあって、そういう状態が回復しませんでした。そんな時に手の指をやったところ、突然近くから聞こえるようになって驚いたという次第です。

 この薬指は、耳とつながっている三焦経という経絡のスジのネットワークの、一方の極である耳と反対の端に相当するので、この薬指への施術で、耳の経絡のスジのネットワーク全体が回転しはじめて、突然耳が普通に聞こえるようになったのだと思います。