たけしの家庭の医学の説く貧乏ゆすりの効能に隠れた要因あり!

2018/06/13
貧乏ゆすり

 テレビの「たけしの家庭の医学」という番組で、貧乏ゆすり、かっこよく云うと「ジグリング」というのだそうですが、その効能についてやっておりました。何処だかの大学の医学部が、長い間、手術をしないで関節の軟骨を再生する方法はないか、という研究の中から編み出されたのが、このジグリング、つまり貧乏ゆすりなのだそうです。

 この貧乏ゆすりの運動によって、膝や股関節などの関節の中の関節駅に栄養が送り込まれて、関節内の軟骨が再生するという実績が積み上げられて、この方法が確立したのだそうです。これは実に素晴らしいことです。

 癌組では、それをモニターを使って実験してみようということで、腰痛もちで股関節の軟骨が減って薄くなってきている人に、貧乏ゆすりを一日2時間以上やってもらって、どう変化するかを追っていく様子が放映されていました。

 このモニターの、貧乏ゆすりの実験を始める前は、少し重いものを持ち上げようとすると腰が痛み、腰を少しでもそらそうとすると痛んでそれない状態でした。それが、10日間つづけたところ、物を持ち上げるときの腰の痛みがなくなり、上体を深くそることができるようになって、ご家族も驚いておりました。

 番組は、そこで次のテーマに移ってしまいましたので、関節の軟骨がどうなったのかはやりませんでしたが、おそらく、10日程度では関節の軟骨が再生して、その厚さが増すというところまではいかなかったのだろうと思います。

 それに、そもそも、このモニターの腰痛の原因は、股関節の軟骨ではなかったと思います。というのは、関節の軟骨が少し減って薄くはなってはおりましたが、軟骨がなくなって骨と骨がじかに接触してはおりませんでしたし、痛む箇所も仙骨の上あたりでしたので、その腰痛の原因が股関節の軟骨の薄さにあるようには思えませんでした。

 つまり、そのモニターの腰痛は、仙骨上を中心とするスジのネットワークの異常だったということです。ということは、この貧乏ゆすりの実験は、仙骨上のスジのネットワークの異常を治すのに、効果があったということです。たしかに、足のスジのネットワークを小刻みに震わせるという運動は、それやが合流する仙骨上のスジのネットワークの異常を解きほぐすのに効果があると思います。これは使えそうです。患者さんに珠してもらう価値はありそうです。