青山繁晴氏が説く自衛官志望者への乗り物酔い対策

2018/05/21
自衛隊

 青山繁晴氏の魂のこもった熱弁を聞いて感動し、日本の国を守るために自衛官になることを決意した大学生から、青山氏に次のような相談が寄せられた時の、青山氏の回答がとても素晴らしかったので、紹介します。その質問というのが、自衛官になりたいのですが、自分は乗り物酔いをするので心配ですが、どうしたら良いのでしょうか?というものでした。

 それに対して、青山氏は自分の例も含めてとても懇切丁寧な話をされていました。結論としては何の問題もないということでした。その理由として、真っ先に上げていたことは、志の問題であるとでした。そして、その具体例として挙げていたのは、息子さんの嫁さんのが、まだ婚約者であった時代のエピソードで、ハワイに皆でサーフィンをしに行ったときに、はじめてだった彼女はサーフボードに乗って波に揺られただけで、吐いていたそうですが、それでも止めることなくチャレンジして、とうとう克服してしまったという例を挙げていました。

 これは、神経が自己防衛的に働いて、その神経に認識が負けてしまうと、一生克服することはできなくなってしまいますが、認識が強い志をもってチャレンジしていると、神経の方もご主人様の強い意志に合わせて働くようになって、吐くという唐活をしなくなるのだと考えられます。

 次にあげていたのが、ご自分の軍隊体験の話で、大波に揺られている船で酔わない秘訣として、動かないものをジーっと見つめていると、酔わないという話をしていました。これは回転するときのコツと同じですね。平衡感覚を整える方法だと思います。

 私の体験は、むしろ逆で、揺れに合わせて認識を躍動させるようにします。たとえば、胃の具合が悪いときなどは心は沈み動かないようにしますからギャップが大きくなり、神経もスジも防御的に固まってしまうので、その防御的な対応が、かえって吐き気を催すようになってしまいます。ところが、不思議なことに、心を意識的に躍動出せスジも運動モードにしてやると、ギャップが少なくなって吐き気が引いていきます。これは、酔う人でも、自分が運転するときには決して酔うことはない、理由です。ですから、後ろ無垢にならずに、開き直って積極的にチャレンジすることが大事です。青山氏の息子さんの嫁さんのように、吐いてもチャレンジし続けていると、神経も根負けして後ろ向きから前向きに姿勢が変わってきます。

 では、乗り物酔いで吐き気が始まった時の身体の整え方ですが、その直接の原因は喉元のスジが硬くなって、吐き気を催す神経を刺激してしまうためのものですので、手の親指(肺経)と人差し指(大腸経)の間の合谷というツボを圧してスジを緩めたやりますと、吐き気は治まります。是非試してみていただきたいと思います。