徹夜続けて体に無理を強いて糖尿病をもたらす凝り出現!

2018/05/05
繭

 健康診断で血糖値が高くなっていて、お腹も大きくなり、のどが渇いて多淫多尿などの糖尿病の前駆症状が出てきて、これは大変だと、糖尿病にならないようにする治療を続けて、だいぶ良くなっていた方が、仕事で徹夜を続けるなどの無理を続けた後に来院したときに、とても興味深い凝りができていたので、報告します。

 それは、左足の膝の内側にある膵臓の経絡である脾経のツボの陰陵泉から腎経のツボである陰谷にかけてスジが連なって一つの塊、ちょうど繭のような形の大きな凝りができていたことです。個の凝りは明らかに徹夜続きの無理が造った凝りです。そして、その凝りは、糖尿病の悪化へと結びつく可能性の高いものです。

 なぜなら、脾経と腎経は膵臓のはたらきに大きく関与する経絡だからです。膵臓に直接つながる脾経はもちろんのこと、腎経もじつは、腎は骨を主り、腎経も踵の骨とつながっているからです。近年の研究によって、骨から分泌される物質が、膵臓のインシュリンの分泌に大きく関与している事実が明らかにされましたので、この凝りは、糖尿病と深く関わっていることは確実だと思います。

 ですから、これを残しておいてはならないと、消えてなくなるまで徹底的にほぐしたことは、言うまでもないことです。