小学生の男の子の異常な首の痛みの元は土台の歪み

2018/04/24
いたた

 小学生の男の子が首の痛みで来院しました。これまで、そういうケースはあまりなかったのですが、きっと受験勉強のやりすぎだろうから、右手を治療すれば治るだろうと高を括って、右手を治療してから右首の痛みに変化がないか聞いて見ました。すると、変わらないという返事でしたので、痛む右首の状態を触って確認しますと、骨が出ていてその周りにスジの異常なシコリができていました。

 そのことを知って、私は、こんなになっていたのか、これでは簡単に取れないわけだ、と思い知り、そこではじめて、これはしっかりとらないと治らないぞ、と褌を締め直しました。

 そして治療の方は、まず土台から整えていくことにしました。<運動経絡元氣療法>で足の指から骨盤の歪みを整えていきました。そこで分かったことは、首の骨が右に出ていたのは、骨盤の仙腸関節からのスジのネットワークの歪みが、首の骨を右側に引っ張っている状態になっていたことでした。そこで私は、その仙腸関節と首の出っ張っているところを同時に圧し続けました。すると、次第に出ていた骨が引っ込んで行って、元のサヤに納まっていきました。

 そして、付き添ていたお父さんにそのことを説明しました。後日、その父さんから、翌日にはすっかりと良くなったことを聞くことができました。私は内心、良くなってくれて本当に良かったと、とりあえずホッといたしました。(冷や汗)